夏競馬を理解するために必要な夏競馬の主な特徴5選!!

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競馬ファンの皆さんはいつから「夏競馬」が始まるかご存じでしょうか?例年でいえば3回阪神開催終了の翌週から、4回中山開催開始の前週までを「夏競馬」と呼びます。もっと分かりやすく言えば、宝塚記念の翌週から、京成杯AHの前週までが夏競馬ということになります。

この夏競馬には特徴的なポイントがいくつかありますので、その特徴について解説していきましょう。

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夏競馬は夏競馬独特の特徴がある

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主に7~8月の2ヶ月間開催される中央競馬の夏競馬。この夏競馬には特徴的な部分が多々あります。こうした特徴を知ることは、馬券検討の上でも非常に重要であり、馬券的中率のためにも、最低限の特徴は知っておくべきでしょう。

では、馬券予想にも大いに役立つ、夏競馬の特徴について解説していきましょう

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宝塚記念が終わればいよいよ夏競馬のシーズン突入です。しかしこの夏競馬、つまらないと思われがちなシーズンでもあります。しかし夏競馬は攻略のポイントをつかめば荒れる馬券も仕留めやすい時期。注目の重賞やキャンペーンもある、楽しい季節なのです。そんな夏競馬に関する重要ポイントをご紹介します。

夏競馬の特徴5選!

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まずは夏競馬の特徴を箇条書きにしておきます。

    • 夏競馬は競馬のオフシーズン
    • 拮抗したレースが多くなる
    • メインの競馬場ではなくローカル競馬場でのレース開催
    • 比較的荒れやすくなる
    • 2歳戦がスタート

中にはなんとなくイメージできる言葉もあるかと思いますし、まったく理解できない言葉もあるかと思います。それぞれの特徴について、細かく解説していきましょう

夏競馬の特徴①:夏競馬は競馬のオフシーズン

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これは少々言葉に語弊がある言い方かもしれません。正確に言えば「有力馬にとってのオフシーズン」という意味です。

夏競馬期間中にはGⅠレースが組み込まれておらず、例年6月末(もしくは7月頭)に行われる宝塚記念の次に来るGⅠレースは9月末(もしくは10月頭)に行われるスプリンターズSとなります。

つまり長期間大きなレースが開催されない夏競馬シーズンは、GⅠ出走レベルの有力馬にとってオフシーズンとなるということになります。

ライトな競馬ファンの方で、普段はGⅠレースしか観ないという方は、知っている馬がほとんど出てこないシーズンということになります。

一般的なGⅠレースのカテゴリー別の流れを、2021年の日程とともに確認しておきましょう。

カテゴリー 春最終戦(GⅠ) 秋初戦ステップレース 秋初戦(GⅠ)
3歳牝馬 5/23オークス 9/11紫苑S
9/19ローズS
10/17秋華賞
3歳牡馬 5/30日本ダービー 9/20セントライト記念
9/26神戸新聞杯
10/24菊花賞
古馬牝馬 5/16ヴィクトリアマイル 10/16府中牝馬S 11/14エリザベス女王杯
古馬短距離 6/6安田記念 9/12京成杯AH
9/12セントウルS
10/3スプリンターズS
古馬中長距離 6/27宝塚記念 9/26オールカマー
10/10毎日王冠
10/10京都大賞典
10/31天皇賞【秋】

春最終戦と秋初戦の間がちょうど夏競馬の開催期間になっています

夏競馬の特徴②:拮抗したレースが多くなる

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高温多湿となる真夏の競馬は、馬にとってもダメージが大きいものです。そのため、GⅠクラスの実力馬に加え、将来有望な期待馬なども、夏場は無理させずに休養というケースが多くなります。

そのため出走してくる馬の実力が非常に近いケースが増え、接戦や実力伯仲のレースが増えることになります。

また、ハンデ重賞が多く組まれていることも拮抗したレースが生まれる理由でしょう。ハンデ戦はその重量によって実力差をなくしているレース。そのため迫力あるゴール前のたたき合いなども多く見られる季節になります。

夏競馬の特徴③:メインの競馬場ではなくローカル競馬場でのレース開催

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夏競馬では多くの実力馬や期待馬がオフシーズンに入ると書きましたが、オフシーズンに入るのは馬だけではありません。東京・中山・阪神・京都といったメインの競馬場も、夏競馬では基本的に開催を行いません。

理由は芝生の育成促進と保護のため。メインの競馬場では、秋から春にかけて大きなレースを数多くこなしていきます。そのため1年で芝生も荒れてしまい、そのまま開催を続けていくと、芝生を育成する期間がありません。

そこで芝生の育成が進む夏の期間は、メインの競馬場の芝生を休ませ、また育成に力を入れる期間となります。そのためのローカル開催ということになるわけです。

競馬場にはそれぞれ特徴があります。東京競馬場の長い直線や、中山競馬場や阪神競馬場の急坂など、競馬場の特徴は馬券予想に直結するファクターでもあります。

夏競馬を楽しむのであれば、普段あまり見ていない、各ローカル競馬場の特徴を把握することが重要になります。

夏競馬の特徴④:比較的荒れやすくなる

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拮抗したレースが多い、ハンデ重賞が多い、有力馬・期待馬が休んでいるという要素もあり、必然的にレースは荒れる傾向にあります。またこの荒れる要因となるのが3歳馬の存在です。

3歳馬が、4歳以上の古馬と一緒に条件戦を走るようになるのがこの夏競馬から。それまで未対戦の対決が多く、実力を測るのが難しいこともレース結果が荒れる要因の一つといえるでしょう。

すべてのレースが大荒れというわけではありませんが、夏競馬ならではの思い切った狙いができるのも大きな特徴と言えます。

夏競馬の特徴⑤:2歳戦がスタート

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強い馬も期待の馬も休んでいる夏競馬は、いまいち盛り上がりに欠けると感じる、比較的ライトな競馬ファンの方もいるかもしれません。しかし、ベテランの競馬ファンにとって夏競馬のお楽しみこそが「2歳戦」のスタートです。

正確に言えば2歳戦は、毎年日本ダービー終了翌週にスタートしています。しかしその2歳戦が本格化するのが夏競馬から。OP特別や重賞も組まれ、いよいよ来年のダービーに向かって盛り上がり始めるシーズンでもあります。

ちなみに昨年で引退した日本最強牝馬アーモンドアイや、伝説の三冠馬オルフェーブルデビュー戦は8月の新潟開催です。今年の夏競馬でも、将来のスターを見つけることができるかもしれない。こえも夏競馬の大きな特徴であり、楽しみといえるでしょう。

まとめ

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毎年やってくる夏競馬は、確かに役者という点では少々さみしい時期ではあります。しかし、だからこそ楽しめるポイントも大いにあります

レースは拮抗したレースが増え、その結果大きな配当を叩き出すレースも多くなります。また、各ローカル競馬場の特徴を楽しめるのも大きなポイント。競馬場により狙いを変えるなど、馬券検討力アップも期待できるでしょう。

そして何より楽しいのが、新戦力の発掘です。本格スタートする2歳戦はもちろん古馬路線にも注目。春競馬では見つからなかった新戦力が、夏競馬で実力を発揮し、秋の大舞台で結果を残すことも珍しくありません。特に3歳馬の新戦力には注目が必要です

最後に「夏最大の上り馬」と呼ばれた名馬たちの夏競馬成績をご紹介してこの記事を締めくくりましょう。

馬名 春までの
勝利数
夏の活躍 秋の活躍
1990年 メジロマックイーン 1勝 9/2 1勝条件2着
9/16 1勝条件勝利
9/23 2勝条件勝利
10/13 3勝条件2着
菊花賞勝ち
1995年 マヤノトップガン 2勝 7/9 2勝条件勝利
9/17 神戸新聞杯2着
10/15 京都新聞杯2着
菊花賞勝ち
有馬記念勝ち
2002年 ファインモーション 1勝 8/4 1勝条件勝利
8/25 2勝条件勝利
9/15 ローズS勝利
秋華賞勝ち
エリザベス女王杯勝ち
2002年 ヒシミラクル 1勝 6/22 1勝条件勝利
7/20 2勝条件3着
8/4 2勝条件3着
9/8 2勝条件勝利
9/22 神戸新聞杯6着
菊花賞勝ち
2010年 ビッグウィーク 未勝利 7/10 未勝利戦勝利
8/7 1勝条件勝利
9/4 2勝条件勝利
9/26 神戸新聞杯3着
菊花賞勝ち
2014年 トーホウジャッカル 未勝利 7/12 未勝利戦勝利
8/3 1勝条件勝利
9/6 2勝条件2着
9/28 神戸新聞杯3着
菊花賞勝ち
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宝塚記念が終わればいよいよ夏競馬のシーズン突入です。しかしこの夏競馬、つまらないと思われがちなシーズンでもあります。しかし夏競馬は攻略のポイントをつかめば荒れる馬券も仕留めやすい時期。注目の重賞やキャンペーンもある、楽しい季節なのです。そんな夏競馬に関する重要ポイントをご紹介します。