夏競馬の最も格式の高い重賞はGⅡ札幌記念！重賞スケジュール一覧

一部競馬を始めたばかりの方は、夏競馬では重賞が行われないと思っている方もいるようです。中央競馬では、1年を通して必ず毎週1レースは重賞レースが組まれています。当然夏競馬の期間でも重賞は組まれています。

そんな夏競馬の重賞に関してまとめていきましょう。

夏競馬に重賞がないというのは勘違い

夏競馬は例年7～8月の2ヶ月間。主にローカル競馬場での開催となります。GⅠシーズンである春や秋の期間には、東京・中山・阪神・京都というメイン競馬場を中心に開催が行われますが、主に夏競馬ではメイン競馬場では開催がありません。

そのためあまりなじみのない重賞が多いかもしれませんが、重賞レースはしっかりと行われていますので、まずは夏競馬の重賞に関してまとめていきましょう。

夏競馬の重賞はGⅡが1鞍、そしてGⅢが19鞍

夏競馬の開催期間は2ヶ月間。2021年のスケジュールを参考にすれば9週間の開催となります。この9週間18日の開催期間中に行われる重賞は合計20鞍。週に1鞍以上重賞が組まれています。

重賞の格で分けると、GⅡが1鞍、GⅢが19鞍組まれています。GⅠレースはこの期間では組まれていません。唯一組まれているGⅡは、札幌競馬場で行われる札幌記念になります。

2021年札幌記念の日程は8月22日

2021年の夏競馬スケジュールを見ると、夏競馬最大のレース札幌記念は8月22日(日)。札幌競馬場で行われます。

この札幌記念は、秋のGⅠシリーズに直結するGⅡ。札幌記念がGⅡに格上げされた1997年以降で、札幌記念を勝ち、同年秋のGⅠでも好走した馬を挙げておきましょう。

エアグルーヴやアドマイヤムーンといった一流馬から、ヘヴンリーロマンスやトーセンジョーダンなど秋GⅠの波乱の主役もこの札幌記念を勝っており、注目に値する一戦ということができます。

夏競馬とは？夏競馬を楽しむための重要ポイントを徹底伝授

宝塚記念が終わればいよいよ夏競馬のシーズン突入です。しかしこの夏競馬、つまらないと思われがちなシーズンでもあります。しかし夏競馬は攻略のポイントをつかめば荒れる馬券も仕留めやすい時期。注目の重賞やキャンペーンもある、楽しい季節なのです。そんな夏競馬に関する重要ポイントをご紹介します。

compassionateconservation.net

2021.07.28

2021年夏競馬重賞スケジュール

※CBC賞・プロキオンS・中京記念は通常中京開催
※クイーンS・エルムSは通常札幌開催

平地の重賞は以上20レース。これに加えて障害の重賞レースが2鞍組まれています。さらに夏競馬を楽しめるシリーズ戦が組まれているのも、夏競馬ならではの特徴といえるでしょう。

サマーシリーズで予想も楽しく

夏競馬には以下の4つのシリーズ戦が組まれています。

★サマー2000シリーズ
★サマーマイルシリーズ
★サマースプリントシリーズ
★サマージョッキーズシリース

〇サマー2000シリーズ
・対象レース

・ポイント

・優勝条件＆賞金＆副賞
△いずれかのレースに優勝
△獲得ポイント13ポイント以上
△賞金4,000万円(馬主3,200万円/厩舎800万円)

〇サマースプリントシリーズ
・対象レース

・ポイント
サマー2000シリーズ同様

・優勝条件＆賞金＆副賞
サマー2000シリーズ同様

〇サマーマイルシリーズ
・対象レース

・ポイント
サマー2000シリーズ同様

・優勝条件＆賞金＆副賞
△いずれかのレースに優勝
△獲得ポイント13ポイント以上
△賞金3,000万円(馬主2,400万円/厩舎600万円)

〇サマージョッキーズシリーズ
・対象レース
サマー2000・スプリント・マイルシリーズの全15レース

・ポイント
サマー2000シリーズ同様

・優勝条件＆賞金＆副賞
△いずれかのレースに優勝
△賞金100万円
△賞品(30万円相当)

夏競馬を通して楽しめるシリーズが用意されており、このシリーズの行方を見ながら予想するのも一つの楽しみ方。ジョッキーズシリーズ以外は賞金が高額で、このシリーズ制覇を狙う馬主や厩舎も存在します。

ハンデ戦が多いこともあり、どのレースを使うかでも優勝の行方が左右されるシリーズとも言えます。

2020年シリーズチャンピオン

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2021.07.28

GⅠがないからつまらないとは言わせない!夏競馬の楽しみ方

確かに夏競馬ではGⅠレースが組まれていません。毎年のカレンダーにより多少の変更はありますが、1年間でGⅠレースが行われないのは1月、7月、8月のみです。

しかし、大きなレースがないからといって夏競馬がつまらないということはありません。夏競馬だからこその楽しみ方を知れば、むしろほかの季節以上に夏競馬を楽しめるようになるでしょう。

未来の名馬を発掘！

ディープインパクトやオルフェーヴル、コントレイルにアーモンドアイなど、歴史に名を残す名馬も、デビュー前から名馬だったわけではありません。

現在不動のリーディングサイアーでもあるディープインパクトは、セール上場時にはその馬体の細さが懸念され、同年上場されたサンデーサイレンス産駒14頭中9番目の7000万円で落札されています。これは、同じ両親を持つ兄、ブラックタイド(生涯3勝・GⅠ未勝利)の7900万円よりも安い価格でした。

そのディープインパクトは、JRA史上に残る成績を残しているように、その馬の実力はデビューをしてみないと分からないものです。そんな若駒のデビュー戦が本格化するのが夏競馬になります。

過去の夏競馬を見ても、アーモンドアイ、クロノジェネシス、オルフェーヴル、アパパネ、ナリタブライアンといった、後の名馬がこの夏競馬でデビューをしています。夏競馬を見るということは、こうした名馬誕生の瞬間に立ち会えるということでもあるわけです。

また、デビュー戦以外でも、春までは無名の馬が、夏競馬での飛躍を境に名馬に育っていくというケースもあります。

無敗でGⅠ2勝を挙げた名牝ファインモーションは、3歳春まで1勝馬でしたが、夏競馬で条件戦を連勝し、そのまま秋GⅠシリーズで連勝をしています。3歳春まで未勝利だったビッグウィークは、夏競馬で初勝利から一気に3連勝。その後神戸新聞杯3着後に菊花賞馬に昇り詰めました。

このような遅れてきた大物が突然現れるのも夏競馬の特徴といえるでしょう。

荒れやすい夏競馬だからこそ的中させていく！

夏競馬には「荒れやすい」という特徴があります。これは、実力馬の多くが休養をしていることや、3歳馬が古馬と一緒に走るようになること、また競馬場の形状が波乱が起きやすい形状であることが主な理由とされています。

荒れるとは思っていないレースを的中させるのは至難の業ですが、あらかじめ荒れるかもしれないと分かっていれば対処の仕方もあります。

穴目を狙って手広く買ってみたり、1点の賭け金を減らしてみるなど、馬券の買い方でも工夫はできるでしょう。

荒れた馬券を狙えることも夏競馬を楽しむひとつの方法と言えます。

高配当が狙いやすい！

荒れそうなレースに対応できるといっても、荒れた結果になるわけですから、普段通りの予想では当てるのが難しくなります。そこで夏競馬で抑えていおきたい馬券予想のポイントをいくつか紹介しておきましょう。

★格よりも調子に注目
★券種決定は柔軟に
★夏競馬は牝馬が強い
★大型馬は状態を要チェック
★夏に強い騎手を知る

それっぞれ簡単に解説しておくと、「格よりも調子」、「夏は牝馬」、「大型馬」に関してはすべて夏の気候に関わるポイントです。日本の夏は高温多湿であり、馬にとっても過酷な季節になります。

こういった季節では、馬が本調子で出走できることが重要であり、本来の格よりも現状の調子のほうが重要になります。もちろんGⅠで勝ち負けというレベルの馬であれば、本調子ではなくても…という点はありますが、そういった実力馬はそもそも休養している可能性が高い季節です。格よりも調子を重視しましょう。

また、過酷な夏だからこそ、元来牡馬よりもタフと言われている牝馬が活躍しますし、大型馬ほど暑さには弱いもの。こういったポイントも予想に組み込みましょう。

「券種」に関しては、三連単にこだわりすぎないのがポイント。荒れるレースが多いということは、馬連でもワイドでもそれなりの配当が期待できるということ、かたくなに三連単を狙っていると、「三連複なら万馬券で当たっていたのに…」というケースも考えられます。荒れるのであれば、ほかの券種の購入を検討してもいいでしょう。

最後に「騎手」ですが、夏競馬はローカル競馬場を中心に開催されます。こうしたローカル競馬場にはそれぞれ特徴があり、それぞれ得意な騎手が存在します。夏競馬で好成績を残す騎手は確実に存在しますので、普段とは違う感覚で騎手の実力を見るようにしましょう。

まとめ

夏競馬では平地の重賞が20鞍、障害重賞が2鞍組まれています。毎週最低1鞍は重賞がありますので、毎週楽しめるスケジュールになっています。

また、夏競馬の重賞はいろいろなシリーズに組み込まれており、このシリーズの成績を予想の要素に組み込んで楽しむこともできます。

夏競馬は荒れやすく、的中させるのが難しくなりますが、なぜ荒れるのかを理解し、それを利用できるようになれば的中率も上がり、より一層夏競馬を楽しむことができるでしょう。